このたび、井筒屋醤油の五代目として、蔵を受け継ぐこととなりました。
これまで井筒屋醤油が大切に守り続けてきた味、製法、そして山梨の原料を使うというこだわり。何より、お客様とのつながりや、ここ韮崎という地域とのつながり。
私は、これらを大切に受け継ぎ、次の世代へつないでいく責任を感じています。
私たちが目指すのは、「井筒屋醤油の味噌や醤油じゃなきゃだめ」と思っていただけるような味を守り続けることです。
一方で、伝統だからという理由だけですべてを守ればいいとも考えていません。長い歴史の中には、これからも大切にしていきたい「古き良き伝統」がある一方で、時代に合わなくなったものもあります。守るべきものは守り、変えるべきものは変える。五代目として、その見極めを大切にしていきたいと思っています。
醤油、味噌の製造元は昭和20年頃には山梨県内に60軒ほどあったそうですが、今では醤油の製造元は2軒、味噌の製造元は数件に減少してしまったことに危機感を覚えます。
味噌や醤油は、毎日の食卓に当たり前のようにあるものです。しかし、その一つひとつには、土地の風土や原料、造り手の思い、そして長い時間をかけて受け継がれてきた文化があります。そんな味噌や醤油の魅力を知ってもらい、次の世代にもつないでいくことも、私たちの大切な役割だと考えています。
山梨で味噌と醤油を造り続ける蔵としての責任と覚悟を胸に、これからも一つひとつの味と向き合っていきます。
そして、井筒屋醤油を、ただ味噌や醤油を造るだけの場所ではなく、味噌や醤油を通じて人と人がつながり、韮崎の人たちが集まれる場所にしていきたい。
「井筒屋醤油が韮崎にあってよかった」
そう思っていただけるような、地域に愛される蔵を目指して。
これまで受け継いできたものを大切にしながら、新しい時代にも挑戦していきます。
これからも井筒屋醤油を、どうぞよろしくお願いいたします。
井筒屋醤油株式会社
代表取締役 山寺聡一郎
